「24 10 18」改め、「24 10 16」の紹介
この記事は、数学ゲーム Advent Calendar 2018 15日目の記事です。
私が考えた数学ゲーム「24 10 16」*1を紹介します。
2人の対戦ゲームです。
用意するもの
トランプ1組
準備
トランプからジョーカーを除き、赤と黒の2組に分けて、プレイヤーに配っておく。
Let's Play!
①トランプゲームのスピードの要領で、プレーヤーは自分の場に表向きに4枚カードを置きます。
②両プレイヤーが同時に、真ん中にカードを表向きにおいてゲームスタートです。
③プレイヤーは、自分の場から真ん中にカードを出していきます。このとき、真ん中にあるカードと場から出すカードの間に、「和、差、積のいずれかが、24、10、16のいずれかになっている。」という条件を満たしている必要があります。
④3番の条件を満たすカードをお互いに持っていないとき、2番に戻ります。どちらかの山札と場のカードがなくなったら、そのプレイヤーの勝ちでゲームの終了です。
特徴
このゲームの最大の特徴は、出すカードの条件に簡単な計算を用いていることですが、スピードのゲーム展開の早さを受け継いでいるので、はらはらしながら計算を楽しめます!簡単な暗算が好きな人にお勧めです。計算をするという点では、サイコロコロンブスの卵と共通点がありますが*2、スピード感を楽しむのと、パズルを楽しむのとで、全く性質の違うゲームになっています。
「24 10 18」から「24 10 16」へ変更の経緯
24 10 18 の数字の並びは、いろいろ試したときに、感覚的にゲームが進みやすいペアだったのですが、厳密に考えると、まだ欠陥がありました。
左が「24 10 18」、右が「24 10 16」
この図は、出すときのトランプの組を全通り示したものです。右の数字は、その数字に対して出せる総数を表しています。左側、4の欄を見ると、出せる数が1つ、6しかないことが分かります。このルールだと、4が場札に余ってしまい、ゲーム進行がスムーズに行きません。これを改善するために、18から16に変更しました。
感想
このようなゲームを考えて作るのは、他では得られない楽しさがあっていいですね!
今回の数学的な題材は、強いて言うなら計算ですが、同じ題材でもゲームコンセプトの違いによって全く違うゲームになるのも面白く感じます。
さらなる数学ゲームの発展を願います!